Anotoki

何でもいい、あの時に思ったことを書くブログ。

女三人で冬キャンやってみた

これは11月2日から3日にかけて、女3人でキャンプに出かけたお話。
初心者だし本当にグダグダしているので生暖かい目で見てやってほしい。


きっかけは、私がとあるゆる~い女子高生のキャンプアニメを見たことからなんだけれども、10年近く付き合いのある最早リア友扱いのフォロワー2人を見事布教し、かなり早い段階からキャンプの計画が立った。

 

ただすぐにキャンプをしようといっても当然難しい。

私は家族(特に父)がアウトドア好きのためキャンプ道具は一応全て揃っていたけれど、他の2人は経験も道具もない。私だって道具があるだけで両親が準備しているのをぼーっと見ていただけだったし経験という経験はない。道具が揃っていたところで量が多いし、だから普通は車で行くんだろうが生憎3人とも運転などできない。

ということで、

・なるべく電車で行ける距離にある
・手ぶらキャンプが楽しめる
・温泉が近くにある

といった条件を元にキャンプ場探しを始めた。グランピングという手も考えたが、

「私たちがしたいのはなでしこちゃんたちがやっていたようなキャンプであって、ホテル並みのサービスは別に欲しくないんや!」

というクソめんどくさいわがままを発揮し、なるべく普通のキャンプをすべく必死に探した(普通のキャンプってなんだろう)。


結果…
あった~~('ω')


電車で行けて、手ぶらで行けて、温泉もあるという全ての条件を満たしたキャンプ場!
その名も「PICA さがみ」。


関東内だし電車も2時間かからないくらいのところだし、キャンプ場までのバスも運行中となればもう文句はない。
調べたところ、セットアップテント(設置済テント)にキッチンテラスと流しが一緒のスペースにあるというセットアップキッチンサイトを発見したのでそこに決定。
デッキ内に全て揃っている感じで、

 

・テント
・グリル
・流し
・ハンモック
※椅子とテーブルはデッキに組まれた状態なので移動不可

 

 

付属品は


・毛布、マット等の寝具類(シュラフはなし)
・ランタン
・ルームライト(デッキの天井にありこれでデッキ全体が見える明るさ)
・やかん(見た目すごく小さいけど3人分のお湯は入れられた)
・ガスコンロ
・チャッカマン
・フライパン
・トング

 

といった具合に結構揃っているので確かに手ぶらでよい。
まぁ寝間着とか着替えとか洗面用具とか色々あるのでまず完全手ぶらってのはありえないけれど、キャンプ道具を持参しなくていいのはすごく助かる。何せ電車とバスしか交通手段がない我々にとって、荷物の量はかなり重要なポイントになるから。

予約は8月に予めしておいて正解だった。
その頃はめっちゃ早いなって自分でも思っていたけれど、後から聞くと最近秋頃にキャンプをする人がやたら増えて、早い時期に予約しておかないとすぐ埋まっちゃうんだとか。

 

教えてくれたおじさん

「なんか最近女の子がこの時期にキャンプって流行ってるの?」

 


それ絶対ゆ〇キャンの影響


予約もネットで完了。すごくスムーズ。
一泊二食付きプランにしたので、食材も持参する必要なし。
夕食はBBQ、朝食はサンドイッチ(パンとか全部別になってるので好き勝手に食べていい)
とのこと。7月からメニューが変わり最初リゾットが良かったのになーとかぶーぶー言ってたがまぁいいだろう。

キャンプ用の服買ったり、必要はないんだけどアウトドアショップ行ってテントとかランタンとか見たりアウトドアな気分に浸りつつ各自準備しながら3か月は過ぎ…。


いよいよ当日。
キャンプ道具を抜いた持参品はこんな感じ。

 

・着替え
・寝間着
・洗面用具
・化粧品
・タオル
・薬
・カイロ
・ミニランタン
ボドゲ(ちっちゃいやつ。結局使わなかった)
・念のため着火剤
・チャッカマン
・風起こし器(うちわもあったけれどこれは隙間にもピンポイントで風を送れる)

・紙皿

・ポケット充電器(コンセントとかないからね)
・ちっちゃいショルダーバッグ
・トートバッグ

 

意外に多い。
これをボストンバッグ2つに詰め込んで、まとめて台車に括り付けて運ぶという。
というかただでさえこんな多いのにここにキャンプ用品入ったらどうなんの?やばくない?やばやばやばの助じゃない?
でも台車にしてよかった。安定させれば荷崩れしないし。
最悪シュラフくらいなら上に乗せればギリギリいけたかもわからん。


ひとまず高尾まで行き、そこからさらに相模湖まで。
電車は私の場合JR一本だったので乗り換えも苦ではなかった。
橋本から行く方法もあったけれど、個人的に高尾まで出るとダイエーがあったりしてうっかり買い忘れあっても買い足せるから助かった。キ〇ンドゥとかあったよ~。

高尾から相模湖までは一駅なのであっという間に到着。時刻13時過ぎ。
相模湖公園で湖見ながらシャボン玉で遊んだり女児に戻ってはしゃいでから、バスで目的地まで。
ただここで私たちのぐっだぐだな部分が仇になった。


大の大人がシャボン玉ではしゃぎすぎ、時間も忘れて2時間ほどそこで遊んでいたため、気が付くと15時を超えていた。目的地へと向かうためのバスは16時前まで待たないと来ないのでしばらく待ちぼうけ。


シャボン玉でそんなはしゃぐのかって?
はしゃぐんだって。

やっとこさ乗れたバスはプレジャーフォレスト入り口まで。
さらに上にあるキャンプ場受付までは専用のシャトルバスで向かうことになり、土日で混んでいたこともあって受付が済んだ頃には16時半前…。
テントに着いて荷物を下ろし、ひとしきり探索していると17時。
辺りもだんだん暗くなってきて見通しもよくない。
食材だけもらってひとまずお風呂に向かうことに。

お風呂はキャンプでのレシートを見せると50円引き。
今のご時世50円引きでも大きいよなとかぼんやり思った。

お一人¥1030で、シャンプー、ボディーソープ類も備え付けあり。
中はジャグジー、サウナ、露天風呂と種類が豊富。天国かな。
特に露天風呂はいくつか種類があって、この時期だと外の寒さと露天風呂の暖かさでちょうどいい感じになるから何時間でもいたくなる…。
風呂から上がるとびっくりしたのが、洗面所付近のサービスの良さ。

ドライヤーは普通に無料で使えるし、洗顔料とかメイク落としだけでなく化粧水とかスキンケア用品なんかも備え付けがあった。これで¥1000くらいなら全然アリ。

言い忘れてたけれど料金は全て後払い。
貰ったブレスレットに付いたバーコードをかざして処理するので中で何か食べたり飲んだりした場合はそこに料金が加算されていく、いわば大〇戸温泉システム。

本当に何時間でもいられそう…とはいえご飯の時間もあるので18時すぎにはバスで再びキャンプ場に戻り、早速調理開始。
フォロワー2人に食材下準備を任せて、私は火おこしに専念。
一応ここに来る前に家族でBBQしたからその時に父に仕込まれたんだけれど…。


なんか、すんなりいけた。

食材セットにはグリル網と炭、着火剤もついてた。
炭は火が付きやすいように加工してあるのか、普段見るあの木をそのまま炭にしました!って感じのではなくて、四方が丸まった小さな四角形になっていて、着火剤から火の付き方がめちゃくちゃ早かった。
あとは持ってきた風起こし器で風をピンポイントで送りながら、時々うちわで扇いで完了。正直かなり時間がかかると思っていたので安心。
私の腕が良かったのか初心者用に火が付きやすいようになっていただけか。
…後者だな。

順調に野菜、肉と焼いていく。焼きそばまでセットになっていて、それ用の鉄板も用意されてた。ヒュ~。

味付けソースも全部揃ってた。ただ紙皿は人数分にでかいやつがあるだけで他にはないので、予め持ってきた紙皿を取り皿にして、でかいやつは焼けたものをどんどん乗せていく感じに。多めに持ってきてよかったかも。


最後はスモア。お供にココア。まさしくゆ〇キャンアウトドア。←韻踏んでる


お腹も膨れてあとは歯磨いて寝るだけってところで気づいた。

…寒くない?

今まで食べたり飲んだりしてたし、グリルの火も強かったからあまり感じなかったけれど、すごく寒い。
夕方くらいまではそこまで寒くなかったのに。夜になってから急に冷え込み方がエグくなった。ひとまず皆でもうほとんど消えそうなグリルを囲んでた。そこから少しでも離れると寒い。やばい。寒い。
語彙力どころの話じゃない。なんとか歯を磨いて、死にかけのグリルが燃え尽きたのを確認してから即テントに潜りこんだ。
んでこれがまた寒い。マット、毛布、枕と寝具は揃っていたものの寒い。とにもかくにも寒い。誰だ?毛布とマットがあるから大丈夫とか言ったの。誰だ?昼過ぎに「今日あったかいから夜も言うて大丈夫じゃん?」とか思ってたの。

 

他でもない私たちなのだ。

 


太い血管の通う部分にひたすらカイロをくっつけて寝てみても寒い。
これやばいんじゃない・・・って言いかけた時、あきちゃんの一言が頭をよぎった。


「低体温症になって死ぬ」
死ぬ………
死ぬ……
死ぬ…

 

 

「ああああああああああ!!!」

毛布、3枚重ねて寝た。それでも寒い。


多分今回のキャンプで一番辛かったことだと思うこれ。
まずマットを敷いても床が固くて体中痛い。さらに毛布重ねても下から冷えてずっと寒い。いつまで経っても震えが止まらない。途中寝たのか記憶がところどころなくて、睡眠というものをとった気がしない。
カイロは確かに暖かかったけれど、貼り付けた部分にほんのり熱を感じる程度で身体全体が暖まっているわけではなかった。結局全員その日はろくに眠れず6時前くらいからずっと毛布にくるまりながら話をしてた。途中他のキャンパーさんに声が大きいと注意されるくらいには喋ってた(本当に申し訳ない)。

早々に着替えも済ませて7時くらい。
もう毛布にくるまってても暖かくならないからと、朝食にしてもう一度温泉に入ってから帰ることにしてひとまずテントから出てお湯を沸かす。
アニメでリンちゃんがほうじ茶飲んでたからって持ってきてたほうじ茶パック、持ってきて正解だった。あったかい。

食べたり飲んだりしてるとだんだん気温も上がってきたのか朝方ほど震えることもなくなったので、そのまま片づけ始めてゴミも捨てて撤収。

チェックアウトは受付前の棚に貸し出されたランタンを返すだけなので手続き不要。

らくちん。


バスでそのまま温泉へ。
かっちかちの身体を露天風呂でリセットして、あとはゆっくり帰宅。
ただ温泉で身体のコリとかすっかりとれたと思ってたんだけれど、甘かった。
翌日まで身体がっちがち。

 

 


とまぁここまでだらだら書き殴ったけれど、今回のキャンプで学んだというか一番の失敗は、

「防寒対策の甘さ」

これに尽きる。

 


11月に入ったばかりだし、山は近いにしてもそこまで防寒対策してもかえって暑いんじゃないかと思ってた。
大間違いだった。
確かに昼間は晴れてたし暖かかったけれど、夜から早朝にかけての温度差が半端ない。その時の服装は下着にパーカーにケープ、下はジーンズ。ナメてんのかって後から思った。


実際、これ暑いかな、でも可愛いからな、と持ってきた裏地ふわふわニット帽は大活躍だった。
下着もヒートテックとか防寒に優れたものを着こまないと洒落にならん。テントって想像以上に下からの冷えが凄まじいんだね。地面から離れたデッキに張ったテントでさえ寝付けないほどの寒さだったもの。
身体の芯から冷えていくってこういうことなんだと実感した。
カイロも多めに持って行って損はないけれど、当然カイロだけで完全に寒さを防ぐことはできないので、とにかく防寒。
備え付けの寝具で油断してた・・・あいつら本来春夏用のものだよね。
冬季用に毛布2枚ってHPには書いてあったけれど、そもそもこのセットアップテント12月には閉まるらしいし…。

シュラフ、持ってきたらよかった。レンタルもあったみたい(¥1500)。
とにもかくにも寒さに殺されかけた。

 

 あとこれは女性ならではというか…。
化粧品について。


今回は温泉が近くにあったからいいとしても、やっぱり基本メイクはナチュラルにしてマスカラとかしない方がいいと思う。

温泉に行くまでの時間、まじで化粧を落とす時間とか余裕がなかった。
というか夏ならまだしも、メイク落とすのに長いこと水触らなきゃいけないのきついと思う。本当に寒いんだ・・・。

お風呂に入るタイミングがなかった場合も考えると、オイルとかガンガン使って落とさないととれないメイクは時間かかるし地獄を見るので、メイク落としシートとかでさっと拭き取れるくらいのナチラルメイクが一番いい。すぐ寝れるし、はしゃいだ分疲れてるからメイク落としも簡単にできないとどんどん面倒になってきちゃう。

私の場合はファンデとアイシャドウ、アイライナーはリキッドじゃなくアイシャドウの濃い色をライナー代わりに塗ってた。リップは色付きリップクリーム。
元々一緒にいるフォロワーとは長い付き合いだし今更がっつりメイクする間柄でもないのですっぴんでもよかったんだけれど、メイクしないと自分が社会的に死ぬのでこのくらいだけ…。
ここら辺はプロの女性キャンパーさんにお話を伺いたいところ。

あとアニメで寝る前に化粧水パシャパシャしてたけど、正解。顔カッピカピになるので私も化粧水パシャパシャしてから寝た。

 

 

逆に成功というか、持ってきてよかったなって思った物とかがあって、

・ミニランタン
・小さなショルダーバッグ
・ほうじ茶パック

 

 

ミニランタンは100均で売ってた単4×3本で付くLEDのやつ。
これがかなり明るくてびっくり。借りたランタンもあったんだけど、明かりがぼんやりで持ち運びもやっぱり重い。ミニランタンは手のひらサイズで十分明るいので、ちょっとトイレ行く時とかはこれで十分だと思った。見た目もちょこんとしてて結構可愛い。

 

ショルダーバッグはサコッシュとかで全然いい。貴重品はやっぱり肌身離さず持っておきたいし、かといって両手がふさがるのは嫌だから首から提げておくだけでいいのはすごくありがたい。あと温泉があるならちっちゃいトートバッグとか持っとくとタオルから化粧品から全部入れられるので良い。
私の場合はピ〇ーロで買ったマイ〇ロのちっちゃいショルダーバッグに財布と携帯だけ入れてずっと持ってた。温泉行ったり移動も多かったのですごく助かった。


ほうじ茶パックはまぁ緑茶でもウーロン茶でも何でもいいんだけれど、お湯さえ沸かせばあったかいお茶がすぐ飲めるし身体がぽかぽかするので重宝した。
特に冷え切った朝これ飲んだ時「うわ持ってきた私神」って本気で思った。
リンちゃんにほうじ茶くれたお姉さんも「ほうじ茶には身体を暖める効果があるそうです」って言ってたもの。
パックだから捨てるのも簡単だし、かさばらないから持ち運びも楽だった。

 


冬キャン(正確には秋)、やっぱりアニメで見るのとは全然違って想像以上に寒いし、何より気温差には恐れ入った。大丈夫だろってナメていくと本気で地獄を見る。ただ夜は寒さの代わりに寝苦しい暑さとじめじめした汗の感触はなくて、虫の声が聞こえるだけ。
周りにキャンパーさんはたくさんいるのに、ほとんど声が聞こえないんだ(だからちょっとでも声のボリュームが上がるとうるさくなるんだな)。しーんとしてて、まさに非日常って感じだった。

 

 

 

初めての冬キャンだし、色々失敗はあったけど改めてキャンプいいなって思ったし、また行きたくなった。その時は今回学んだことを生かしてもう少しこなれたキャンプがしたいなぁ。
冬キャン、いいぞ。ぜひ。